2012年4月27日金曜日

ナノ・マイクロシステム工学 - 京都大学大学院工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻


小さな機械(マシン)が創る大きな機会(チャンス)


光で情報を操る機械,体の中に入って治療をする機械,原子・分子を操作して部品を組み立てる機械,マイクロマシンはこんな夢を実現する可能性を秘めた機械です.

本研究室では,21世紀の高度情報化社会,高齢化社会,低環境負荷社会を支える新しい機械,すなわち機械・電気・化学・光・バイオなどの機能要素をマイクロメータからナノメータの微小領域において統合することによって,新規でユニークな機能を発現させたマイクロ・ナノシステムの実現を目指しています.マイクロ・ナノシステムの構築に必要な,三次元微細加工,マイクロ・ナノアセンブル,薄膜機械物性評価,マイクロセンサ,マイクロアクチュエータなどに関する研究を行っています.

 

教官紹介

* メールアドレスの後ろに .kyoto-u.ac.jp を補ってください。

教授: 田畑 修 ( Tabata Osamu )

研究テーマ
マイクロメータからナノメータスケールのマイクロチップ・微粒子・マイクロカプセル・細胞などの機能部品を数mm角の基板上にアセンブルして融合して新規でユニークな機能を発現させるナノシステムを構築するための統合工学の確立を目標として,実験的および理論的な研究を行っています. 
 
連絡先
吉田キャンパス 工学部物理系校舎北棟 5階516号室
TEL 075-753-4704 / FAX 075-771-7286
tabata@mech


凝着摩耗とは何か

准教授: 土屋 智由 (Tsuchiya Toshiyuki)

研究テーマ 
マイクロマシンを工学として体系化するために設計、加工、評価と広範囲の研究を行っています.表面マイクロマシニング技術と応用センサを専門とし、現在は設計に不可欠な薄膜材料の機械的物性データベース構築と信頼性評価のためマイクロ・ナノ材料の疲労試験法の研究を進めています. 
 
連絡先
吉田キャンパス 工学部物理系校舎北棟 5階515号室
TEL 075-753-4753 / FAX 075-753-5250
tutti@mech

助教: 菅野 公二 ( Sugano Koji )

研究テーマ 
(1)マイクロマシンデバイスに応用することができるナノ・マイクロ微粒子をマイクロチップにより創製・選別する技術,および(2)微粒子を三次元に並べることによって今まで製作することが困難であった複雑な微細構造体を実現するアセンブル技術,の確立とマイクロマシン製作への応用に関する研究を行っています. 
 
連絡先
吉田キャンパス 工学部物理系校舎北棟 5階501号室
TEL 075-753-5250 / FAX 075-753-5250
sugano@mech

特定助教(科学技術振興): 平井 義和


サウスカロライナ州で生産されている製品

研究テーマ 
次世代の医療用生体画像(バイオイメージング)技術の創出を目的に,高感度・高分解能で生体情報を取得するためのセンサデバイスに関する研究を行っています.またこれらのセンサデバイスやマイクロマシンのパッケージング技術の確立を目指して,厚膜フォトレジストなど感光性機能材料の三次元微細加工技術に関する研究も行っています.
                                                                                        
連絡先
吉田キャンパス 工学部物理系校舎北棟 5階501号室
TEL 075-753-5250 / FAX 075-753-5250
hirai@me

  

 

研究テーマ・開発の紹介

マイクロ・ナノ加工技術

マイクロマシン・MEMS(メムス)・マイクロシステムを構築するための三次元微細加工技術の研究開発を行っています.

移動マスクX線露光技術はシンクロトロンから照射される波長数オングストロームのX線を用いた高分子の3次元加工技術で,当研究室が世界に先駆けて開発した独創的な加工技術です.図1に加工原理と加工例を示します.

その他に,フッ化キセノンガスを用いた等方性シリコンエッチング加工技術,強アルカリ溶液を用いた単結晶シリコンの結晶異方性エッチング加工技術に取り組んでいます.また3次元微細加工のプロセスシミュレーション技術の研究開発にも取り組んでいます.


電気機器を構築する方法

今後は,ナノシステムの実現に向けた統合工学手法SENS(センス)の確立を目指します.これはMEMS技術で作成したチップ上にマイクロメータからナノメータスケールの機能部品をアセンブルしてナノシステムを構築する手法で,従来のトップダウンアプローチとボトムアップアプローチを融合した新規な手法です.

図-1 シンクロトロン放射X線応用3次元微細加工の原理と応用

 

薄膜材料の評価・解析技術

マイクロマシン・MEMS・マイクロシステムは,厚さ数ミクロン~サブミクロンの薄膜を構造材料として用います.

これまで,薄膜材料は機能材料として用いられてきましたが,構造材料として用いられることはありませんでした.そのために設計に必要なヤング率,破壊強度,疲労などの機械的物性に関するデータがほとんどありません.

また,材料のサイズが非常に小さくなると,強度や疲労を支配する要因も従来のマクロスケールの材料とは異なることが予測されます.

当研究室では独自に考案した図2に示すMEMS用疲労試験方法を用いて種々の薄膜の機械的物性データを測定し,薄膜機械的物性データベースの構築と設計基準の確立を行っています.

図-2 MEMS用疲労試験装置の開発と機械的物性データベースの構築

 


マイクロ・ナノシステム創製技術

マイクロマシン・MEMS・マイクロシステムは,機械・電気・化学・光・バイオなどの機能要素をマイクロメータからナノメータの微小領域において統合することによって,新規でユニークな機能を発現させます.

当研究室では,標準的なマイクロマシン・MEMS用微細加工技術と当研究室で提案した新規な3次元微細加工技術を駆使して,マイクロ・ナノシステムを構築する研究を行っています.図3は実現間近なプラスチック製DNA塩基配列分析用マイクロチップの概念図です.

今後は,マイクロメータからナノメータスケールの機能部品をアセンブルしてナノシステムを構築する統合工学手法SENSを用いたマイクロ・ナノシステムの実現を目指します.
 

  図-3 バイオシミュレータの応用:効率的投薬・治療法の選択 



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