アクセプタ
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
極めて高い純度に精製されたけい素(Si)の真性半導体に,徴量のほう素(B)又はインジウム(ln)などの3価の元素を不純物として加えたものをp形半導体といい.このとき加えた不純物をアクセプタという.
スイッチング素子
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
パワーエレクトロニクスのスイッチング素子として、逆阻止3端子サイリスタは、素子のカソード端子に対し、アノード端子に加わる電圧が正のとき、ゲートに電流を注入するとターンオンする。同様に、npn形のバイポーラトランジスタでは、素子のエミッタ端子に対し、コレクタ端子に加わる電圧が正のとき、ベースに電流を注入するとターンオンする。なお、オンしている状態をターンオフさせる機能がある素子はnpn形バイポーラトランジスタである
整流回路の脈動成分
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
単相整流回路の出力電圧に含まれる主な脈動成分(脈流)の周波数は、半波整流回路では入力周波数と同じであるが、全波整流回路では入力周波数の2倍である。単相整流回路に抵抗負荷を接続したとき、負荷端子間の脈動成分を減らすために、平滑コンデンサを整流回路の出力端子間に挿入する。この場合、その静電容量が大きく、抵抗負荷電流が小さいほど、コンデンサからの放電容量が緩やかになり、脈動成分は小さくなる。
電気機器の性質
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
各種電気機器の性質について
・トルク一定の負荷を負って回転している巻線形誘導電動機の二次抵抗を大きくすると、滑りは増加する
・トルク一定の負荷を負って回転している同期電動機の界磁電流を大きくすると、無効電力は進み側に増大する
・トルク一定の負荷を負って回転している直流電動機の界磁電流を大きくすると、回転数は下降する
・ある変圧器の電源周波数を高くすると励磁電流は減少する
三相誘導電動機の構造
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
かご形三相誘導電動機のかご形回転子は、棒状の導体の両端を短絡環に溶接又はろう付けした構造になっている。小容量と中容量の誘導電動機では、導体と短絡環と通風翼が純度の高いアルミニュウムの加圧鋳造で造られた一体構造となっている。一方、巻線形三相誘導電動機の巻線形回転子では、全スロットに絶縁電線を均等に分布させて挿入した巻線の端子は、軸上に設けられた3個のスリップリングに接続されて、ブラシを経て外部抵抗に接続できるようになっている
ケーブルの許容電流の決定要因
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
ケーブルの許容電流の決定要因について
・抵抗損
・シース損
・誘電損
・渦電流損
コロナ放電に関して
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
架空送電線におけるコロナ放電に関して
・コロナ放電が発生すると、電気エネルギーの一部が音、光、熱などに形を変えて現れて、コロナ損という電力損失を伴う
・コロナ放電は、相対空気密度が小さいほど、または、電線が太いほど発生しにくい
・多導体方式は、単導体方式に比べてコロナ放電の発生が少ないので、電力損失が少なくなる
・電線の表面の電位の傾きがある値を超えると、コロナ放電が生じるようになる
・コロナ放電が発生すると、電波障害や通信障害が生じる
架空送電線路の付属品
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
架空送電線路の付属品に関して
・スリーブ :電線相互の接続に用いられる
・ジャンパ :耐張鉄塔において電線を支持するために用いられる
・スペーサ :多導体方式において、強風などによる電線相互の接近・衝突を防止する ために用いられる
・アーマロッド:懸垂クランプ内の電線に巻き付けて、電線振動による応力の軽減やアー
クによる電線損傷防止のために用いられる
・ダンパ :電線の振動を抑制して、断線を防止するために用いられる
同期発電機の電力系統への並列条件
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
同期発電機を電力系統に並列する際、電力系統と一致させなければならない条件は
・電圧
・位相
・周波数
電力系統の無効電力調整
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
一般に電力系統では、受電端電圧を一定に保つため、調相設備を負荷と並列に接続して無効電力の調整を行っている。
電力コンデンサは力率を進めるために用いられ、分路リアクトルは力率を遅らせるために用いられる。
同期調相機は、その界磁電流を加減することによって、進み又は遅れの無効電力を連続に調整することができる。
静止形無効電力補償装置は、半導体スイッチでリアクトルに流れる電流を調整することにより、無効電力を高速に制御することができる。
避雷器の制限電圧
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
変電所では、主要機器をはじめ多数の電力機器が使用されているが、変電所に異常電圧が侵入したときに、避雷器は直ちに動作して大地に放電し、異常電圧をある値以下に抑制する特性を持ち、機器を保護する。この抑制した電圧を、避雷器の制限電圧と呼んでいる。
この特性をもとに変電所全体の絶縁強度の設計を最も経済的、合理的に決めている。これを絶縁協調という。
風力発電及び太陽光発電
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
風力発電及び太陽光発電に関して
・自然エネルギーを利用したクリーンな発電方式であるが、現状では発電コストが高い
・エネルギー源は地球上どこにも存在するが、エネルギー密度が低い
・気象条件による出力の変動が大きく、電力への変換効率が低い
・太陽電池の出力は直流であり、一般の用途にはインバータによる変換が必要である
・風車によって取り出せるエネルギーは風車の受風面積に比例し風速の3乗に比例する
絶縁油の性状
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
変圧器に使用する絶縁油に必要な性状について
・絶縁耐力が大きいこと
・引火点が高いこと
・粘度が高くないこと
・比熱が大きいこと
・化学的に安定であること
交流の測定
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
交流の測定に用いられる測定器に関して
・静電形計器は、低い電圧では駆動トルクが小さく誤差が大きくなるため、
高電圧測定用の電圧計として用いられる
・可動鉄片形計器は、丈夫で安価であるため商用周波数用に広く用いられている
・振動片形周波数計は、振れの大きな振動片から交流の周波数を知ることができる
・電流力計形電力計は、交流及び直流の電力を測定できる
・整流形計器は、測定信号の波形が正弦波形よりひずんでるときは誤差を生じる
増幅器の特徴
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
増幅器について
・差動増幅器は、特性の等しい二つの増幅器を対称的に接続することで、両方の入力の差
に比例した出力を得るものである
・電力増幅器は、スピーカのような負荷を動作させるのに利用される
・出力電圧の一部を入力側に戻し、逆位相で加えて増幅するものを負帰還増幅という
・高周波増幅器は、アンテナで送受信する信号を増幅するのに利用されている
ローレンツ力
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
電流が流れている導体を磁界中におくと、フレミングの左手の法則に従う電磁力を受ける。
これは導体中を移動している電子が磁界から力を受け、結果として導体に力が働くと考えられる。
また、強さが一定の一様な磁界中に、磁界の方向と直角に電子が突入した場合は、電子の運動方向と常に直角方向の力を受け、結果として等速円運動をすることになる。このような力をローレンツ力という。
電界効果トランジスタ
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
電界効果トランジスタ(FET)に関して
・接合形とMOS形に分類することができる
・ドレーンとソースとの間の電流の通路には、n形とp形がある
・MOS形はデプレション形とエンハンスメント形に分類できる
・デプレション形はゲート電圧に関係なくチャンネルができる
・ゲート電圧で自由電子又は正孔の移動を制御できる
高圧受電設備の点検、保守
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は法規で出題される内容です。
高圧受電設備規定による高圧受電設備の点検、保守に関して
・日常(巡視)点検は、主として運転中の電気設備を目視等により点検し、異常の有無を 確認するものである。
・定期点検は、比較的長い周期(1年程度)の周期で、主として電気設備の運転を停止し なければできない部分の点検や測定試験を行うものである。
・精密点検は長期間(3年程度)の周期で電気設備を停止し、必要に応じて分解するなど 目視、測定機器等により点検、測定及び試験を実施し、電気設備が電気設備の技術基準 に適合しているか、異常の有無を確認するものである。
・臨時点検は、電気事故その他の異常が発生したときの点検と、異常が発生するおそれが あると判断したときの点検である。点検、試験によってその原因を究明し、再発を防止 するためにとるべき措置を講じるものである。
・保守は、各種点検において異常があった場合、修理・改修の必要が認めて場合、汚損に よる清掃の必要性がある場合等に内容に応じた措置を講じるものである。
責任分界点の負荷側
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は法規で出題される内容です。
高圧受電設備設置者と一般電気事業者との間の保安上の責任分界点の負荷側には、遮断器に近い箇所に主遮断装置が設置されている。
キュービクル式高圧受電設備は、主遮断装置によりCB形とPF・S形に大別される。
CB形は主遮断装置として遮断器が使用されているが、PF・S形は変圧器設備容量の小さなキュービクルに用いられて、その設備簡素化の目的から、主遮断装置は限流ヒューズと高圧交流負荷開閉器の組合わせになっている。
高圧母線等の高圧側の短絡事故に対する保護は、CB形では遮断器と過電流継電器で行うのに対し、PF・S形は限流ヒューズで行う仕組みとなっている。
電気泳動と電着塗装
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
水溶液中に固体の微粒子が分散している場合、微粒子は溶液中のイオンを吸着して帯電することがある。この溶液中に電極を挿入して直流電圧を加えると、微粒子は自身の電荷と逆符号の電極に向かって移動する。この現象を電気泳動という。
この現象を利用して、陶土や粘土の精製、たんぱく質や核酸、などの分離精製や分析などが行われている。
また、良い導電性の水溶性合成樹脂塗料又はエマルジョン塗料を含む溶液を用い、被塗装物を一方の電極として電気を通じると、塗料が電気泳動によって被塗装物表面に析出する。
この塗装は電着塗装と呼ばれ、自動車や電気製品などの大量生産物の下地塗装に利用されている。
予熱始動方式
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
蛍光ランプの始動方式の一つである予熱始動方式には、電流安定用のチョークコイルと点灯管より構成されているものがある。
点灯管には管内にバイメタルスイッチとアルゴンを封入した放電管式のものが広く利用されている。
点灯管は蛍光ランプのフィラメントを通してランプと並列に接続されていて、点灯回路の電源を投入すると、点灯管内でグロー放電が起こり放電による熱によってスイッチが閉じ、蛍光ランプのフィラメントを予熱する。
スイッチが閉じて放電が停止すると、スイッチが冷却し開こうとする。
このとき、チョークコイルのインダクタンスの作用によってスパイク電圧が発生し、これによってランプが点灯する。
この方式は、ランプ点灯中スイッチは動作せず、フィラメントの電力損がない特徴を持つが、電源投入から点灯するまでに多少の時間を要すること、電源電圧や周囲温度が低下すると始動し難いことの欠点がある。
可変速交流ドライブシステム
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
可変速交流ドライブシステムで最もよく使われる電動機は誘導電動機である。
電源の電圧Vと周波数fが一定ならばトルクは滑りの関数となる。
滑りが零のときトルクは零で、滑りが増加するにつれてトルクはほぼ直線的に増加し、やがて最大トルクに達する。
最大トルクを超えると滑りが増加するにつれてトルクは減少する。
同期速度を超えて回転子の速度が上昇すると誘導電動機は誘導発電機として動作する。
電源の周波数を変化させるときでも、トルクー速度曲線はある一定の直線に沿って平行移動するような特性を得たい、すなわち周波数を高くしたときでも最大トルクの変化を小さくするためには、V/fが一定になるように制御すればよい。
交さ磁化作用
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です
。
三相同期発電機に平衡負荷をかけ、電機子巻線に三相交流電流が流れると、同期速度で回転する回転磁界が発生し、磁極の生じる界磁磁束との間に電機子反作用が生じる。
力率がほぼ100(%)で、誘導起電力の最大値と電機子電流の最大値が一致したときの磁極N,Sと電機子電流が最大となる電機子巻線の位置関係においてN,S両磁極の右側では界磁束を増加させ、左側では減少させる交さ磁化作用の現象が起きる。
遅れ力率がほぼπ/2(rad)の場合の磁極N,Sと電機子電流が最大となる電機子巻線の位置関係においてN,Sによる磁束は、電機子電流によりいずれも磁化作用を受ける。
同期電動機の起動
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
回転界磁形同期電動機が停止している状態で、固定子巻線に対称三相交流を印加すると回転磁界が生じる。しかし、励磁された回転子磁極が受けるトルクは、同じ大きさで向きが交互に変わるので、その平均トルクは零になり電動機は起動しない。
これを改善するために、回転子の磁極面に制動巻線を施す。
これは、かご形誘導電動機と同じ起動原理を利用したもので、誘導トルクによって電動機は起動させる。
起動時には、回転磁束によって誘導される高電圧によって絶縁が破壊するおそれがあるので、界磁巻線を抵抗で短絡して起動する。
回転子の回転速度が同期速度に近づくと、この短絡を切り放し直流で励磁すると、回転子は同期速度に引き込まれる。
電気絶縁材料
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
電気絶縁材料に関して
・六フッ化硫黄ガスは、絶縁耐力が空気や窒素と比較して高く、アークを消孤する能力に優れている
・鉱油は、天然油で使用される絶縁材料である
・絶縁材料は、許容最高温度により、A,E,B等の耐熱クラスに分類されている
・ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等は熱可塑性(加熱することにより柔らかくなる性質)樹脂に分類される
・磁器材料は、一般にけい酸を主体とした無機化合物である
配電線路構成機器
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
高圧架空配電線路を構成する機器又は材料に関して
・配電線に用いられる電線には、原則として裸電線を使用することができない
・配電線路の支持物としては、一般に鉄筋コンクリート柱が用いられる
・柱上開閉器は、一般に気中形や真空形が用いられる
・柱上変圧器の鉄心は、一般に方向性けい素鋼帯を用いた巻鉄心の内鉄形が用いられている
電線の太さの決定要素
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
高圧架空配電線に使用する電線の太さを決定する要素は
・電力損失
・電圧降下
・機械的強度
・許容電流
電力ケーブル
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
今日わが国で主に使用されている電力ケーブルは、紙と油を絶縁体に使用するOFケーブルと、架橋ポリエチレンを絶縁体に使用するCVケーブルである。
OFケーブルにおいては、充てんされた絶縁油を加圧することにより、ボイドの発生を防ぎ絶縁耐力の向上を図っている。このために、給油設備の設置が必要である。
一方、CVケーブルは絶縁体の誘電正接、比誘電率がOFケーブルよりも小さいために、誘電損や充電電流が小さい。
また、絶縁体の最高許容温度はOFケーブルよりも高いため、導体断面積が同じ場合、電流容量はOFケーブルよりも大きくすることができる。
変圧器の中性点接地方式
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
送配電線路に接続する変圧器の中性点接地方式に関して
・非接地方式は、高圧配電線路で広く用いられている
・消孤リアクトル接地方式は、電磁誘導障害が小さいという特徴があるが、設備費は高めとなる
・抵抗接地方式は、変圧器の中性点を100(Ω)から1(kΩ)程度の抵抗で接地する方式で、66(kV)から154(kV)の送電線路に主に用いられている
・直接接地方式や抵抗接地方式は、接地線に流れる電流が大きくなり、その結果として電磁誘導障害が大きくなりがちである
・直接接地方式は、変圧器の中性点を直接大地に接続する方式で、その簡便性から超高圧系統で採用されている
架空送電線路の線路定数
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
架空送電線路の線路定数には抵抗R、作用インダクタンスL、作用静電容量Cおよび漏れコンダクタンスGがある。
このうち、Gは実用上無視できるほど小さい場合が多い。
Rの値は電線断面積が大きくなると小さくなり、温度が高くなれば大きくなる。
また、一般に電線の交流抵抗値は直流抵抗値より大きくなる。
LとCは等価線間距離Dと電線半径rの比(D/r)により大きく影響される。
比(D/r)の値が大きくなれば、Lの値は大きくなり、Cの値は小さくなる。
交流三相方式の送電
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
送電方式として広く採用されている交流三相方式に関して
・三相が平衡している場合、三相交流全体の瞬時電力は時間に無関係な一定値となり、単相交流の場合のように脈動しないという利点がある
・同一材料の電線を使用して、同じ線間電圧で同じ電力を同じ距離に、同じ損失で送電する場合に必要な電線の総重量は、三相3線式は、単相2線式に比較して小さくなる
・電源側をY結線としたうえで、中性線を施設して三相4線式とすると、線間電圧と相電圧の両方を容易に取り出して利用できるようになる
・発電機では、同じ出力ならば、単相の場合に比べるとより小形で設計できて効率がよい
・回転磁界が容易に得られるため、動力源として三相誘導電動機の活用に便利である
断路器の機能
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
送変電設備の断路器に関して
断路器は消弧装置をもたないため、定格電圧のもとにおいて負荷電流の開閉をたてまえとしないものである。負荷電流が流れている断路器を誤って開くと、接触子間にアークが発生して接触子は損傷を受け、焼損や短絡事故を生じる。
したがって、誤操作防止のため、直列に接続されている遮断器の開放後でなければ断路器を開くことができないようにインターロック機能を設けてある。
なお、断路器の種類によっては、短い線路や母線の充電電流及びループ電流の開閉が可能な場合もある。
いろいろな発電
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
各種の発電に関して
・溶融炭酸塩型燃料電池は、電極触媒劣化の問題が少ないことから、石炭ガス、天然ガス、メタノールなど多様な燃料を容易に使用することができる
・シリコン太陽電池には、結晶系の単結晶太陽電池や多結晶太陽電池と非結晶系のアモルファス太陽電池などがある
・地熱発電所においては、蒸気井から得られる熱水から気水分離器を経由して蒸気タービンに送っている
・風力発電は、一般に風速に関して発電を開始する発電開始風速(カットイン風速)と停止する発電停止風速(カットアウト風速)が設定されている
・廃棄物発電は、廃棄物を焼却するときの熱を利用して蒸気を作り、蒸気タービンを回して発電をしている
沸騰水型軽水炉
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
沸騰水型軽水炉(BWR)に関して
・燃料には低濃縮ウランを、冷却材及び減速材には軽水を使用する
・加圧水型軽水炉(PWR)に比べて圧力容器の内部に気水分離器および乾燥器があるので大形になり、出力密度は小さい
・出力調整は、制御棒の抜き差しと再循環ポンプの流量調整により行う
・加圧水型軽水炉に比べて原子炉圧力が低く、蒸気発生器がないので構成が簡単である
・タービン系に放射性物質が持ち込まれるため、タービン等に遮へい対策が必要である
ボイラに関して
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
汽力発電所のボイラに関して
・自然循環ボイラは、蒸発管と降水管中の水の比重差によってボイラ水を循環させる
・強制循環ボイラは、ボイラ水を循環ポンプで強制的に循環させるため、自然循環ボイラに比べて各部の熱負荷を均一にでき、急速起動に適している。
また、自然循環ボイラに比べてボイラ高さを低くすることができ、ボイラチューブの径は小さくすることができる。
・貫流ボイラは、ドラムや大形管などが不要で、かつ、小口径の水管となるため、ボイラ重量を軽くできる。
主に亜臨界圧から超臨界圧まで適用されている。
排煙脱硝装置
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
窒素酸化物の低減に関して
火力発電所において、燃料の燃焼によりボイラから発生する窒素酸化物を抑制するために、燃焼域での酸素濃度を低くする。燃焼温度を低くする等の燃焼方法の改善が有効であり、その一つの方法として排ガス混合法が用いられる。
さらに、ボイラ排ガス中に含まれる窒素酸化物の削減方法として、節炭器出口の排ガスにアンモニアを加え、混合してから触媒層に入れることにより、窒素酸化物を窒素と水蒸気に変えるアンモニア接触還元法が適用されている。
調速機の働き
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は電力で出題される内容です。
調速機の働きに関して
水力発電所におい、事故等により負荷が急激に減少すると、水車の回転速度は上昇し、それに伴って発電機の周波数も変化する。
周波数を規定値に保つため調速機が回転速度の変化を検出して、ぺルトン水車では、ニードル弁、フランシス水車では、ガイドベーンの開度を加減させて水車の流入水量を調整し、回転速度を規定値に保つ。
反発形の可動鉄片形計器
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
反発形の可動鉄片形計器に関して
この計器は構造が簡単なのが特徴である。
固定コイルに電流を流すと可動鉄片及び固定鉄片が同一方向に磁化され、駆動トルクが生じる。
指針軸は渦巻きばね(制動ばね)の弾性によるトルクと釣り合うところまで回転して停止する。
この計器は、鉄片のヒステリシスや磁気飽和、渦電流やコイルのインピーダンスの変化などで誤差が生じるので、一般に商用周波数の電圧、電流の測定に用いられる。
ゼーベック効果とは
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
異なる2種類の金属A、Bで一つの閉回路を作り、その二つの接合点を異なる温度に保てば、起電力が生じる。この現象をゼーベック効果という。
半導体素子の特徴
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
半導体素子に関して
・サイリスタは、p形半導体とn形半導体の4層構造を基本とした素子である
・可変容量ダイオードは、加えている逆方向電圧を変化させると静電容量が変化する
・演算増幅器の出力インピーダンスは、極めて小さい
・pチャンネルMOSFETの電流はソースからドレインに流れる
・フォトダイオードは、光が照射されると、p側に正電圧、n側に負電圧が生じる素子である
磁力線
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
磁力線に関して
無限に長い直線状導体に直流電流を流すと、導体の周りに磁界が生じる。
この磁界中に小磁針を置くと、小磁針のN極は磁界の向きを指して静止する。
そこで、小磁針を磁界の向きに沿ってすこしずつ動かしていくと、導体を中心とした同心円状の線が得られる。この線に沿って磁界の向きに矢印をつけたものを磁力線という。
また、磁界の強さを調べてみると、電流の大きさに比例し、導体からの距離に反比例している。
電界と電位差
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は理論で出題される内容です。
電界と電位差の関係に関して
一直線上の点BからAへの電界の強さE(v/m)の一様な電界中の点Aに1(c)の正の点電荷をおくと、この点電荷には、静電力が働く。
いま、この静電力に逆らって、その電界中の他の点Bにこの点電荷を移動するには外部から仕事をしてやらなければならない。
このような場合、点Bは点Aより電位が高いといい、点Aと点Bの間には電位差があるという。電位差の大きさは、点電荷を移動するときに要した仕事の大きさによって決まり、仕事が1(J)のとき、2点間の電位差は1(v)である
率についての扱い
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は法規で出題される内容です。
複数の需要家を総合した場合の負荷率(総合負荷率)と各需要率及び不等率との関係について
・最大需要電力は需要率と設備容量に比例する
・平均需要電力は負荷率と最大需要電力に比例する
・合成最大需要電力は各最大需要電力の和に比例して不等率に反比例する
・総合負荷率は平均需要電力に比例して合成最大需要電力に反比例する
・総合負荷率は需要率に反比例し不等率に比例する
制御系の特性評価
電験3種で出題される用語について解説します。
今回は機械で出題される内容です。
一般のフィードバック制御系においては、制御系の安定性が要求され、制御系の特性を評価するものとしては、定常特性と過渡特性がある
サーボ制御系では、目標値の変化に対する追従性が重要であり、過渡特性を評価するものとして、ステップ応答の遅れ時間、立ち上がり時間、行き過ぎ量などが用いられる
二次電池の公称電圧